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自然体験活動(宿泊を伴う)が自己中の改善に繋がる根拠

みなさん、こんにちは
子どもの遊び場 irokuma kids です。

今回の記事では、
自然体験活動 (自然の中で宿泊を伴う遊び)が、どのように子どもの心理に影響を及ぼすのか??文教大学教育学部心理教育課程の桑原さんの論文よりご紹介します。

論文における研究の対象は、小学5年生男女121名。
活動は小グループで編成(4-6名で構成)
下記のような一泊二日の宿泊学習プログラムを実施。
プログラム前後で子どもの心理にどのような変化があったのかを検証しています。

調査項目は下記の6つ。

  1. 共感的行動
  2. 協調的行動
  3. 攻撃的行動
  4. 自己中心的行動
  5. リーダーシップ行動
  6. 思いやり
1日目 2日目
出発のつどい (活動) 起床
登山(活動) 朝のつどい
はじめのつどい(活動) 朝食(活動)
昼食(活動) カレー作り(活動)
出発のつどい(活動) 昼食(活動)
自然観察(活動) 別れのつどい
スタンプラリー(活動) 下山
プレネタリウム鑑賞 解散式
夕食(活動)
キャンプファイア
就寝(生活)

2日間を通じてどの項目に変化があったのか?
研究結果では以下のようになりました。

宿泊学習前後で変化があったのは,「リーダーシップ行動」,「自己中心的行動」,「協調的行動」,「攻撃的行動」であった.「リーダーシップ行動」「協調的行動」は,宿泊学習前後で行動が増加するだけでなく、宿泊学習3週間後まで維持されることが明らかになった.

出典:小学校における自然体験活動の心理教育的効果の検討 引用

リーダーシップ行動向上の理由は???

4〜6人の小集団で登山, 自然観察, スタンプラリーなどの課題に取り組んだことから,はんの仲間同士で声を掛け合い,お互いの意見を交換する場面も少なくなかったと考えられる.このような体験をすることで,班長だけでなくリーダーシップ行動を向上することができたと考えられる.

出典:小学校における自然体験活動の心理教育的効果の検討 引用

協調的行動向上の理由は???

本宿泊学習に含まれていた活動に取り組む上で必要不可欠であり,仲間と協力して課題を成し遂げることによって達成感だけでなく有能感や効力感が高まり,向上したと考えられる.

出典:小学校における自然体験活動の心理教育的効果の検討 引用

自然を活用した宿泊プログラムは、子どもの心に効果的なことが明らかになっていますね。
熊野の楽しい遊び場 irokuma kids では、
他にも皆さんとシェアしたい論文や記事等があれば随時発信していきます!

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