あそび

アマゴと遊ぶということ

こんにちわ!irokuma 井上です。

アマゴという魚をご存知でしょうか?
実は、私は熊野へ来てから初めて知った魚なのですが、アマゴという魚は日本固有種で、綺麗な川だけに住む川魚です。
英語名はRed spotted masu troutというそうで、その名の通り赤い斑点が美しい「渓流の女王」とも称されるサケ科(サツキマス)の魚です。
鮎くらいの大きさのものなら、串焼きで塩味が一番!
大きいものはサーモンのように身はオレンジ色になり、トロっとしているのに脂っこくなく、美味!

9月に実施したツアーでは、清流を引き入れているあまごの養殖会社にお世話になり、あまごのつかみ取りをしました。
鮎くらいの大きさのあまごは、川に放たれると岩の間に潜り込み、ぬるぬるとした胴体は軍手をしてもなかなかつかませてもらえません。
子どもたちはワー!キャー!言いながら悪戦苦闘ながらも夢中。真剣そのもの。


アマゴとの激戦のうえ、みんな1匹は捕まえることができました。
自分で手に入れたアマゴは、串焼きにして食べると格別です。
多い子は4匹も(!)おかわりしてくれました。

さて、このようにアマゴと楽しく遊べて、食べられるのは、綺麗な川のおかげ
綺麗な川があるのは、豊かな山々が雨水を保水して、綺麗な水を川として動かし続けてくれているから。

でも、豊かな山々を守るというのはなかなか難しいことです。
戦後、住宅建設ラッシュの需要にこたえるためあちこちに植林された住宅材としての杉でしたが、国産木材の需要が低下した現代では人工林の手入れが追い付かず、山や森は弱るばかり。。。
細いひょろひょろの杉が密集し、下草が生えず、このような山は「緑の砂漠」と呼ばれるそうで、保水力が弱く、土砂崩れの原因になります。
緑の砂漠は、実は熊野にもたくさんあります。
先日の台風14号では、熊野市の隣の隣、紀宝町浅里地区に大きな土砂崩れが発生しました。
(参照新聞記事:https://www.chunichi.co.jp/article_photo/list?article_id=135393&pid=405191

土砂崩れで自然の形が壊されてしまうと、水が止まり、人間は飲み水が無いばかりか田畑さえも維持できなくなります
そして、子どもたちが楽しく遊べるフィールドだって奪われてしまう
irokuma kidsは、子どもたちの遊び場を守りたい。
子どもの子どものそのまた子どもの代までもが、アマゴのつかみ取りでワー!キャー!楽しめるような豊かな自然との共生のために子どもたちと協力していきたいと考えています。

アマゴと遊べば地球の課題が見えてくる
なんと、この冬はアマゴの卵の着床ができるツアーを検討中です。
黄金の卵から見えてくる命の神秘、湧き上がる地球への愛情!
乞うご期待!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です