こんにちわ、irokuma 井上です。
ちょっと前の話になりますが、台風10号が通過していったころ、世界遺産「七里御浜」に海から大きなお届け物が届きました。
irokuma kidsの遊び場のベースである三重県熊野市の海岸部には、”熊野古道”を含む紀伊山地の霊場と参詣道の一部として世界遺産に登録されている、日本一ながい砂礫海岸「七里御浜」がず~っとつながっています。
その長さは、熊野市から南へ約22km。
どのくらい長いかというと、大阪の環状線の全長が21.7kmらしいので、だいたいそれくらい。
海岸と並走しているJRに乗ると、約30分くらいの距離です。
ここは海が深いので遊泳禁止ですが、朝に夕に大物を狙う釣り人、朝日を浴びて散歩をする市民、犬をつれて夕暮れ散歩をするおじいちゃん、黄昏に青春を謳歌する高校生、スポーツ大会の時期は足腰を鍛えるため砂利浜をランニングする若者、ゴールデンウィークには300匹近くの鯉のぼりと戯れる家族など、いつも誰でも受け入れてくれる懐が深い場所です。
しかし!台風シーズンになるとその表情は豹変。
テレビの気象ニュースで「いかに海が荒れているか」を撮影するスポットとして毎度取り上げられるくらい、荒れます。
そして、海が荒れたあと私がちょっと楽しみなのが、お届け物。
先日は、どこかの山から根こそぎ倒れて流されてきた大木が一本、横たわっていました。
週末には素敵なベンチになるでしょう。
見る角度によっては、アートな雰囲気さえあります。
この日の収穫(たった10分ほどでしたが)は他に、海藻数種類、貝殻、流木、そしてゴミ。
大きなブイ、誰かのお財布なんかも届くことがあります。
地元の人の生活の中にあるこの海岸は、いつも誰かがゴミを拾ってくれているおかげで、目立ったゴミが少なく、美しさが守られています。
irokuma kidsが遊ばせてもらうときにも、このエチケットは子どもたちと共有したいですね。
ゴミ拾いを兼ねて海からのお届け物を使ってクラフトをすれば、ゴミが宝物に変わるかもしれません。
学びは遊びの中に。子どもも大人も「楽しい!」を大切に。
irokuma kidsの拠り所です。