こんにちわ、熊野の遊び場 irokuma kids 井上です。
熊野のきれいな海で遊べる季節が待ち遠しい!
先週、海好きの私は待ちきれず海へ出かけて「海水から塩づくり」に成功してしまった!!!母なる海のミネラルが凝縮された”天然塩”が完成しました。
そして、塩づくりの過程で”副産物”として出てくるのが、にがり。
にがり、といえば豆腐づくり。
ということで、今回はミネラルいっぱいの豆腐づくりに挑戦してみよう!
雨でも楽しい!海のアクティビティが、またひとつ増えました♪
「にがり」とは?
海水から塩を作る過程で抽出される液体、「にがり」。
海水を煮詰めていくと、塩が結晶化していき、ドロドロの白い流動体になった段階で”ろ過”すると、個体と液体に分離できます。
このうち、個体が「塩」、液体が「にがり」です。
(わかりやすい解説: https://www.shiojigyo.com/siohyakka/select/quality/bittern.html)
「にがり」の主成分は、塩化マグネシウム。
そのほかにも、ナトリウムやカルシウムなど、人間にとって必要な「ミネラル」をたくさん含んでいます。
(が、ミネラルがものすごく凝縮されているので、とても苦い。「にがり=苦汁」と書くのです。)
この「にがり」が、お豆腐づくりで重要な役割をするのです!
※「にがり」(または粗製海水塩化マグネシウムとも書きます)は、食品にミネラル分を加えるための添加物としても使われているそうです。それくらいミネラルが豊富ってことですね!
豆腐のつくりかた
豆腐づくりの材料は、大豆&にがり 以上!
日本の伝統食って、本当にシンプルです。
そして、作り方は…
- 大豆を水で戻す
- 大豆と水をミキサーにかける
- ②を温めてから搾り、豆乳を取り出す
- ③の豆乳を温めて、「にがり」を投入する
- しばし待つ・・・と、固まってくる
- 固まってきたものの水気をきって、できあがり!
④で登場するのが、前回の塩づくりで抽出した「にがり」。
約1Lの海水から、ほんの少しだけとれましたが、量が足りるか?!ちょっと不安。。。
豆腐のもとはフワフワ! できあがりはトロットロ?!
大豆と水をミキサーにかけると、できたものが↓こちら。
フワッフワで、大豆の良い香りがする、なんだか幸せな物体。
お鍋で温めて…
豆乳を取り出します。熱い!!!
※熱いうちにこの作業を完了しなくてはいけませんが、相当熱いです。ゴム手袋をした大人がやってください。
ここで取り出された、固形のほうが、最近話題の「おから」。
畑の肉と呼ばれるほどタンパク質が豊富な大豆の、栄養と食物繊維の塊です!
ちょっとつまみ食い・・・美味しい!
豆乳を絞る作業で少し冷めてしまったので、75度くらいまで温めます。
そこへ、「にがり」投入!
かき混ぜて、しばし待ちます・・・
が、やはり「にがり」の量が少なすぎたのか、あまり固まりません。
トロットロ豆腐が出来上がりました^_^;
※後日もう一度挑戦してみましたが、今度は「にがり」は入れすぎてしょっぱくなってしまいました。挑戦される方は分量にご注意ください!
海水から作った塩で、トロットロ豆腐をいざ実食!
濃厚!美味しい~♪
大豆の濃い味と複雑な塩の味がとても合う!
普段食べている豆腐の何倍も濃厚な味。
(普段食べている豆腐って何の味?という疑問が湧いてきました。)
まとめ
熊野の海からとれた「塩」と「にがり」。
そして、海辺の美しい町、熊野市波田須(はだす)の大豆から搾った「豆乳」と「おから」。
どちらも、昔の人が地球からの頂き物を無駄なく、美味しく食べる術を編み出してくれたおかげで、私たちは幸せな食卓を囲むことができるんだなぁ、、と勉強になりました。
次の目標は、いつか、太陽の光を利用して海で遊んでいる間に塩を作りたい!
海から遊んだ後は、美味しい塩と採れたて野菜でBBQをしたい!です♪
irokuma kidsでは、子どもたちの「遊びたい!」を全力で応援します。
投稿に興味をもっていただいた方、こんな体験がしてみたいというご意見などがあれば、お問合せフォームからどんどんお寄せください!
あとがき
実は、今回は大豆にもこだわりがありました。
熊野市波田須町(はだすちょう)という日当たりがとっても良い海岸部で、無農薬・化学肥料不使用の農法にこだわって野菜づくりをしている農家さんが育てた大豆なのです。
安心・安全の大豆の味がとっても濃い!
(こちらの農家さん、今年はirokuma kidsも訪問予定です!楽しみだ~!!)